人間だもの

もう暮れか。
やばいんだ。
この季節は。
昨日のことがあったから、
家から出にくい。
ああ、心臓は収まった。
また、死ぬかと思った。
だから、疲れているんだ。
困った。
仕事もしたいのに、
心と体が言う事きかない。
夫と息子は、病んでいる私をきれいに無視して
出かけていった。
ああ、なんだか腹が立つ。
どうしてこうも一人にならなければならないの。
どこに行ったって一人ぼっちだ。
いつだって、一人ぼっち。
ああ。
厳しく寂しい。
厳しく寂しい。
誰といても一人な感じ。
だれも私を見ない感じ。
いい加減、怒ってる。
どこかに行きたい。
どこかにいこか。
会社さぼって、
家から飛び出して、
どこかにいこか。
ねえ。

昨夜はふたご座流星群を見た。
流星を4個見た。
願い事をした。
鮭トバを作ってる。
楽しい夜だったんだ。
たとえテレビがお友達でも。

どこに行く当てもない。
南郷の図書館に行こうかな。
本読みに行こうかな。
本なら家にもあるけれども。
あ、鏡観てないけれども、
きっと、瞼が腫れてる。
昨日からよく泣いている。

一人ぼっちだ。
そう。
こんな孤独を知るなんて。
旅に出たいよ。
旅をしたいよ。

どうしたって言うんだ。
夫の不在。
息子の反抗。
それがどうした。
しっかりしろ。

きっと顔を洗って、
歯を磨いて、
化粧して、
髪の毛を整えて、
そんなことをすれば、
気持ちも軽くなるでしょう。

パジャマのままじゃ、
一日が始まらないのも無理はない。

めちゃくちゃな心で、
どうしよう。
統制するのが大変なんだ。
私のいろんな思いが、
まるで万華鏡のように、
くるくると、色形を変えては、
心に降り積もる。

泣きだしてしまいそう。
制御不能です。
そうなったらどうしよう。
変な心配。

依田さん見たかった。
いつものことがちゃんとできなかった。
家にいられないし。

私には友達も仲間も近くにいない。
遠い。
どうしてこんなになっちゃったんだろう。

44歳の孤独だ。
厳しい。

怒っているんだ。
怒りが湧いてくる。
人間だもの。

人間だもので済むんなら。