鏡開き

今日は鏡開きだった。
神棚から餅を下した。


どうして、どうして、震えているの。
「武者震いだよ」


久しぶりに会った叔母に、
イメチェンしたね、と言われた。
全てが軽くなった。
私、軽くなったんだ。


さみしくないし、
少し悲しくて、
少し、なんというか、新しくて緊張するけれど、
おニューの私は、
それはそれは、
輝いている。


不思議だね。
あんなに苦しかったのに。


今の私は苦しいことがないんだ。
夢に見ていた生活をしているんだ。


でも、現実は、いつまでも、それを許さないだろうから、
私は少し、心細くなる。
ええ、企画しなくちゃ。


ごめんなさい、何故か謝りたくなる。
今の私でごめんなさい。
何か裏切るような気がして。
なんだか、遠くなるような気がして。


少し旅がしたくなっただけ。
心の旅。
また戻ってくるよ。
呪縛から、
そう、呪縛から、
少しずつ、解放されているんだ。


泣きそうだよ。