晩餐

しんとした夜。


これからの季節、シャワーは毎日浴びたいね。
毎朝か。


おねえさんは、51歳になる。
じいちゃんばあちゃんは、77歳。
それで、喜寿のお祝いをした。
とても喜んでくれて、嬉しかった。


私が元気がないことを、
知っているだろうか。


私に強い思いがあることを、
知っているだろうか。


ただ、真っ新に生きている私だけれど、
毎日古くなっていることを、
私は覚悟しているだろうか。


少しだけ、優しくして。
とても感謝して。


ただ、ありがとう。


頭を切り替える。
貴方を認識する。


それは、とても、幸せなこと。


戦うだけじゃだめだし、
慣れあうだけでも駄目だし。
ただ、前へ進むのも、結構限界。


でも、私は今のあなたが好き。
今までで一番好き。
安心できる、父親としてのあなたが、
とても頼りになって、
夫としてのあなたが、
細やかに私を見つめてくれることに。


美しい話ばかりじゃないし。
気分でいくらでも天国地獄と世界は変わる。


今夜はおいしいものを食べましょう。
美味しい飲み物もいただきましょう。


晩餐の準備はもうできているのです。