夜分失礼

金曜日の夜。
少しずつでも進めばいいね、
友達が言ってくれた。

さて、私も寝るぞ。
今日のワインは効きすぎる。

本気になってないなあ、と感じる。
真剣に本気になったところで、
何も通じやしない。
そんな無力感。

年のせいにすれば。
それは、安直。

毎月排卵している体。
負担は大きい。
余計なものを出したいんだ。

すっきりしたい。
いつだって。

子供の時の晴れ晴れと、恥ずかしいほどにすがすがしい感じ。
それは取り戻せないのかな。
若さの印、そう言えるのかもしれない。

だから、あきらめることも、たくさんあって、当然。

いろんなものを捨てたり、拾ったり、して、
人は生きているんでしょう。

でも、とても不思議な、とても奇跡的な、
魔法にかかったような瞬間に、
時々惑わされる。

赤ちゃんみたいな、
胎児みたいな、
ふわふわと浮いている、
キラキラと光る、
暗い中で輝く宝物。

もし、願いがかなうなら、
今ほしいのは健康な心身。

儚くて、とても魅惑的な、人生という道筋。

さて、まだ続くんだ。
視野を狭めちゃいけない。

もっと知りたいことがたくさんあるんだ。

待っていてくれる人が、まだいるはずなんだ。

その人たちに会うためにも、
人生を続けなくちゃ。

息切れしてたね。

落ち着いて、見失いそうなものをつかもう。
大丈夫、大丈夫。

大嫌いな人たちが幸せでありますように、
そう願うのは難しいよ。
その人たちは私が死ぬのを待っているから。
それでも?

そんな孤独を、私にくださるの?

甘えた私が涙する。

簡単な答えにおびえて、
涙する。

泣かないと決めたら、
私の心は壊れてしまう。

そんな強さはいらないんだ。

深く深く思えば、涙の意味だって、
変わるでしょう。
その先の意味をなぞに包むでしょう。

ああ、大丈夫?

私は、少し酔いたいの。

放っておいて。

そっとしておいて。

一番の優しさをありがとう。

本当って、何?

さほど意味がない。

本物、なら偽物じゃないものだ。

だから、価値があるんでしょう。

本当と嘘は、どちらに価値があるのかわからない。
今の私には。

多分、一生分からない。

また会いましょう。

楽しかった。