よくある人生

戦うときって、死に近いのかもしれないな。
でも、戦わずして、生きられない矛盾。

前の日記でも書いた。
臆病な何かの支配は、私を包み込んでいる。
孤独で、死を恐れ、震えている。
私はここにいるのに、実に不確かだ。
心はどこを旅しているのだろう。

ハートが帰らない、、、
そんな歌があったっけ。

赤ワイン、飲んだ。
コップ酒。

健康モノのテレビは怖い。
自分の不摂生やら、体の不調やら、
ごまかしのきかない痛みやら、
どうしようもない。
今更健康志向に燃えるなんて、
流行りに乗っかって、
楽しむ程度が落ちだ。

眠れない夜だから、
ちょっと起きだした。

えへ、ワインもう一杯。

川島なお美は、ワイン好きだった。
旦那さんは、最期まで川島なお美でした、と言っていた。
惚れてたんだろうなあ。
というか、生き様として、悪くないんじゃない?って思う。
彼女は、庶民に近くて、庶民にないものを持っていた。
まあ、芸能人だからね。
芸がないとね。

何を思ってか、悲しくて、涙が出てきた。
おいおいおい。
もう、いないなんて。
鼻にかかった色っぽい声を、耳に残る声を、私に残したね。

今夜は泣き上戸ですかい、おねえさん。

えへ、ワインもう一杯。

ふん、私、多分、自分の中に、抱えてるものを処理したい。
だからここに来た。

仙台の妹、その旦那、甥っ子と姪っ子。
妹たち、母親、父親、義父、義母、
そして、私の家族、夫と息子。
一番中立なのが弟だ。
会社の人たち。
友達は遠い。
おばあちゃん。
いとこのなっちゃん
おじさんおばさん。

私、今、思いきり切ない。
思いきり泣きたい。

今日は、怒りが湧いてきたんだ。
理由はわからなかった。
ただ、恥ずかしかった。

会社、休みたかったんだ。
でも、できなかった。
案の定、仕事はたくさんあった。

行けただけで偉かったじゃん。
役に立つこと出来たじゃん。

えへ、ワイン・・・・もう、一杯だけ。

ジュースみたいに飲んじゃうんだもの、
すぐにあいちゃうんだもの。

誰も知らない。
私の気持ち。
それはとてもメカニック。
私のロボットを作るのは、簡単かもしれない。
モチロン、感情入りで。

とても、うらやましくて。
そして、怖くて。
仙台の妹は、私にないものをたくさん持ってる。
私は、妹じゃない。
アイデンティティなんて、あるかしら、
わからないけれど、
あんな風に、感謝もされず、疑われ、嫌がられ、
甥っ子姪っ子がかわいくたって、
そばによるなって、言われたら、
実家行けなくなるよねえ?
そうでしょう?

未熟なんだ、そう思うしかない。
妹は、未熟だ。
思い通りにならないとぶすくれる。
思い通りにしたくて仕方ない。
だからあんな旦那選んだんだ。
まるで家来だものねえ。
旦那様。

ふふん。

言いたいのはそんなことじゃない。
失ったのは、
私が失ったのは、
私の子供。
それが核なんだ。

一日、一日を大事にしなかったせい。

でも、会社や、周りの環境が、許してくれなかった。
私が、我が子を育てることを。
中国の一人っ子政策と同じ。
まるで、同じ。
邪魔にした。
恵まれない子だった。
だからご供養してあげなきゃいけないのに、
私、おぼれてる。
成仏できてる?
大丈夫?
悲しいよ。

妹に会うたび、こんな思いするのかな。
自分を責めるのかな。
私にとっては、終わったことじゃないんだ。
よくある話、そう言わないで。
よくある話でも、
私の人生なんだ。
よくある人生かもしれないけれど、
私の人生なんだ。

ごめんなさい。

揺れている自分を、
誰も見ていないことに感謝。

こんな時間だから泣けるんだ。

だから、一人になりたかったのか。
自分の問題だから。

ね。

失ったんだ、もう、帰っては来ない。
二度と、出会うことはない。
の・・・かな・・・・。

子供を守るのは、大人の義務だ。

害を与えちゃいけない。

ね。

なんて、切ない言葉。

愛してるよ。

愛を感じるよ。

決して、忘れないよ。

彼も、忘れてないよ。

ありがとう。
話を聞いてくれて。

ぼんやりしてきたから、もう眠れるかもしれないよ。