おばあさんの恋バナ

毎日、なんて長いんだろう。
長く感じる心の時間。

親戚のおばあさんの恋バナを聞いた。
若き日の涙なくしては語れない、
ドラマのような恋の話だ。

90を超えるおばあさんは、
14,5歳の時、食堂で働いていて、
近くの食堂のお兄さんと恋仲になり、
いずれ結婚しよう、と、話していたそうだ。
両親に反対され、実家に戻されて
別れることになり、一晩泣いたそうだ。

実家にいつつ、1キロほど離れたおうちの
次男さんと恋仲になった。

またまた両親に反対された。
財産のある家に嫁に行けと、
顔も見たことのない男性と結婚することに。

でも、すぐに別れて、次男さんのところに・・・
って思っていたら、赤ちゃんができちゃって、
と。

今の自分なら、両親の言う事など絶対聞かないのに、
あのころは聞かなきゃいけない気がしてねえ。
って。

でも結婚した相手が、実に人が良くて、良くて。
御姑さんたちにはさんざん苦労したけれど、
旦那さんだけは優しかった、って。

今もあるのかなあ、こういう話。