思い出を

末の妹が実家にいる。
父と母を見ている。
いろいろ話を聞いた。

私の心配性は、父母ゆずりだった。

父はアルコールにおぼれてる。
どうかしていると母が責める。

きれいな思い出が、
温かい思い出が、
消えませんように。

幸せだったことを、
思い出したりしてもいいのに。

今がつらいなら。

先を見れば、もう年なんだから、
いいことあまり考えられないでしょう。

思い出とか、今やりたいこと、
やるだけでいいじゃん。

父は、そんな感じ。
でも思い出がない感じ。

母も思い出がない感じ。
どうしよう、どうしよう、って、疲れている感じ。

末の妹の話を聞いて、
ああ、いたわる立場でいなきゃいけないんだな、
って、感じた。

私の中で、父や母は、いつまでも、
甘えられる対象で、
つい、愚痴ってしまうし、
つい、ぼやいてしまうし、
つい、嘆いてしまう。

ごめんね。

こんな娘だよ。

幸せな記憶を、
彼と彼女に。

そんなことを考えた朝。