思い出
悲しみや、憎しみに、自分がつぶれそうなことを、
教えてもらった。
奇妙な夢。
忙しくて、それぞれの生活があって、
たぶん、なかなか会えなくて、
昔の、というか、ちょっと前の彼、彼女は、跡形もなく。
時間は人を作ってく。
何をしてもしなくても、人は作られていく。
感情や、心を浄化する。
そんな作業が今は好きだ。
年をとるごとに好きだ。
塗りつけられた、へたくそなクレヨンを、
落としていく。
楽しかった時間が、いい思い出に変わっていく。
思い出は、進行しない。
整頓される。
なんとなく思い出す面影は、
私を強くする。
あの時の心を、自然なままの心を、
悪に染まりそうな心を、
慰めて昇華させよう。
きれいな思い出に変えていこう。