もうすぐお祭り

なんとなく、寂しい、悔しい、夏の夜。

今を生きる、私の、姿勢。
先へ先へと急がないで、
今を生きる感じが、マイブーム。

今は、刻々と、刻まれていく。


じいちゃんばあちゃんとは別居している。
一緒に暮らすのは、大変かもしれない。
まだまだ元気だから、安心だけれど。

ばあちゃんは洋裁が得意だ。
自分で自分の洋服を作る。
デザインから、型紙とりから、縫い上げるまで。
その点すごくあこがれる。

はじめは、お姑さん、すごいクセのある感じだな、
・・・・って、正直思ってた。
気の使い方が、うまく伝わらなくて、大変だった。
今は、いい関係だ。

お祭りの衣装を縫ってくれるのは、
ばあちゃんの仕事。
タロッチの分だ。

お祭り、参加するのは、パパとタロッチ。
八戸三社大祭だ。その中の虎舞。


私は、お祭りのとき、どこか心もとなく、街をさまよったりする。

それはひそかな私の楽しみでもある。
コーヒーショップ、とか、一人で入ったりできるのは、
お祭りのときぐらいなのだ。

本を探したり、文具屋を見て回ったり、
100均の店をじっくり見たり、
ケーキ屋さんでケーキを選んで、
テーブルでおいしいお茶とケーキを楽しんだり、
そのときばかりは、「乙女」に戻るかも。
ふふふ〜。

なんて、夏は、暑くてテンションが上がるかと思うと、
なんとなく、気持ちがブルーになる夜も多い。

私の「気持ちの季節」は秋に近くて。

それに、虫の鳴き声さえ聞こえないこの町では、
虫だらけの夏だった幼い頃の私を、
とても懐かしく思う。