不信

窓が開いているのかしら、
スースート空気が漏れているような窓。


息子と喧嘩した。
息子を育てることに限界を感じてきている。
難しい。
難しい息子だ。


幼いころから、難しい息子だった。
好きでそうなったのではなかろうが、
何とかやってきた。


だのに。


酷い。


私はひどい。
息子はひどい。


壊れていく。


死にたくもなる。


馬鹿らしくて
笑いたくもなる。


隣近所がなんだ。
噂ばかりで喜んでいるだけじゃないか。
知るか。


私の家が崩壊中。
それを見ているのは張本人。


ありがとう。


こんな試練を、御仏様、神様。


私は生きていけるでしょうか。


神様は出来ない試練を与えることはないと、
母は言っていました。
でも、その試練の為に死んだ人のニュースはどうですか?
テレビは嘘ですか?


人の話だもの、嘘かもしれませんね。


本当、何も信じられないんです。


私が死んで息子が幸せになるというならば、
喜んで死にます。


息子が将来、立派な社会人になり、
いい人を見つけて結婚をして、
子供まで授かったなら、
それはもう、奇跡です。


そのことだけが、私の支えでした。
そのことの為に、私は生きてきたのです。


だから、息子が不登校になって、
家に閉じこもっているというのは、
私は、自分を責めます。
自分が嫌いです。
自分を認めません。
何もかも信じられません。


夫が帰ってきました。
ありがとうございました。