秋風

頭がつるつる。

夫はホッケーに出かけてしまった。
息子は具合が悪いと寝てしまった。


私は寂しい。
どうして寂しいのかわからない。
私が私らしくないからなのか。
なんとなく心細くて、
なんとなく、胸が痛くて、
なんとなく、だれにも会いたくないのを我慢して、
表に出ているからだろう。


家にいたいのだ。
少し、家事とか、いろいろやって。


誰も傷つける人はいないけれど、
どうしてだろう、
やさしさに包まれているのに、
それ以上に、この秋風はしみる。


きびしい季節がやってきた。
早く寝てしまおう。


ごめんなさい。


ごめんなさい。