夜更けのワイン

真夜中、眠れなくなってしまった。
少し、ワインをいただく。
いいな、この感じ。

最近、こんな時間持てなくて、
週末の楽しみになっている。

気になることはたくさんあるけれど、
あまり気にしないようにしている。

本を読む余裕が出てきた。
小説だ。
実用書しか読まなかった私だったのに。
小説楽しい。
梨木果歩さんのファンだ。
はずれがない。

夫が明日、釣りに出かける。
今日のことか。
朝になったら、出かけるのだという。

息子とどう過ごそうか。

たまった家事をやり過ごすだけでも、
大変なのだ。
午前中頑張ろうかな。

午後は昼寝〜〜〜。

眠いのに、眠れないんだ。

リビングのソファ、いいかも。

夫が寝室でテレビをつけて、
大きないびきをかいて、
寝ているの。

本当は一人で寝るより、
夫と一緒のほうがあったかくて好きなのだけれど、
さすがにうるさい。

少なくとも今夜の気分は、しん、と静まっているほうが、
心地よい。

いつもは平気なのになあ。

夫の心が私に向かっているのか、
疑問だから、
無関心ないびきなんて、
聴いてられないよ。

そんな気持ち。

ちょっと孤独な感じ。

そして、その孤独は、埋まらない。

あ、お母さんがいない、
そんな寂しさで目が覚めた。

お母さんがいない、というのは、
時々感じることだ。

生きているのに。
車で30分の場所にいるのに。

お母さんが死んでしまったような、
そんな寂しさ。

子供のころに、お母さんをずっと待って、
眠れないような、
辛抱して待っているような、
そんな寂しさ。
母の不在。

誰にとってもそれは、
寂しい寂しいことだよね。

お母さんは、いつもそばにいてくれて、
いつも応援してくれて、
微笑んでくれて、
やさしく包み込んでくれるんだ。

そう、今の私の母親業と同じなんだ。

私がお母さん。

寂しくなるといつも思う。

息子に寂しい思いをさせたくないよ、って。

息子は案外、私が思うより、心も体も知能も
大人なのかもしれない。
でも、見る限り、とても、子供だ。
可愛い。

甘く育てているかもしれない、
将来大丈夫だろうか、
そんな不安さえあるのに。

なのに、夜更けにワイン飲んで、
いい気分になって、
おしゃべりしちゃって。