決定
父からの電話。
出れない。
怖くて。
私を狂わせていたのは、父だったのか、、、
確かに彼は、私を狂わせた。
精神的に追い詰めた。
父は、私のイメージがわかない、という。
どんな人だか知らない、という。
私は、色がない、とよく人に言われる。
透明だねーとか。
色がない、とか。
意味不明だけどさ。
イメージがわかないってことは、そういうことだと思う。
私にだって、人らしい心はある。
普通に心はある。
表現が苦手だとしても、心はある。
でも、父に向き合うとき、
私は心を殺して、仕事をしてきた。
父の会社に入ったのが間違いだったのだ。
大きな間違いだった。
それを妹が教えてくれた。
20年勤めた会社。
給料18万。
もう、父と向き合うのは嫌だ。
人間らしくなりたいと思う。
人間らしくいたいから、父の会社にはいられない。
それが今日の決定事項。
将来のことを考えよう。
母は、私を忘れていた。
父もひどい顔をして私を見た。
私の知っている両親は、もういないんだ。
そう思った。
実家は崩壊した。
新しい弟の時代だ。
頑張れ、弟。