家族
ふー、私の場所だ。
髪をほどいて、
ブラも外して、
ゆったり部屋着で、
ゆったりの夕方。
じいちゃんばあちゃんは、
いつも思う、本当にいい人たちだ。
だからパパちゃんみたいにいい人
を育てられたんだと思う。
私は、ブラックな家庭から、
卒業して、嫁いだのだ。
アメリカンなブラックジョークの飛び交う家。
それなりに楽しくて好きさ。
実家だし。
でもね、嫁に来て、
いっぱい学んだ。
いや、学ばせていただいた。
お互いの家同志の理解はない。
でも、私は善人になりたくて、
このうちに嫁いできたのかもしれない。
まるで私の人生にかかわる人たちに、
懺悔するかのように。
私はいい子でも悪い子でもなかった。
でもいい子にあこがれていたから。
いい子は、実家では認めてもらえない。
気にしてもらえない。
どうでもいい存在だ。
だから時々悪いことをした。
そういう家族ってあるよ。
認めてもらいたくて、
悪いことをする。
そういうことが、今客観的にわかる。
さみしかった。
さみしい気持ちは悪人を作る。
私の持論。
さて、もう一杯焼酎のもう。